STT GDCによる声明 ブルームバーグの記事に対するSTT GDCの反応 Feb 21, 2023 STT GDC シェアする Link copied! 2023年2月21日、ブルームバーグは「ハッカーが世界最大手企業のアジアのデータセンターログイン情報を入手」の見出しで同社ウェブサイトに記事を掲載し、STテレメディア・グローバル・データセンターズの顧客サービスポータルに対するサイバーセキュリティの脅威について報じました。 しかしながらこの記事の一部は著しく不正確であり、かつ重要なデジタルインフラ分野において攻撃者の今後の活動を助長する内容が含まれています。 ブルームバーグの記事では、「このような認証情報が悪用されれば危険であり、データセンターへの物理的なアクセスを可能にする恐れがある、と専門家は指摘している」と見出しを付けて大々的に報じています。当社の顧客サービスポータルへのいかなる脅威も、当社のデータセンターの物理的なセキュリティとは一切関係がないと、自信を持って断言することができます。 STT GDCの顧客サービスポータルは、第三者がホスティングするクラウドベースのSaaSアプリケーションであり、当社のデータセンターインフラや顧客のIT機器とは、論理的・物理的に一切接続されていません。このアプリケーションは、顧客がサービスリクエストを開始する際などに使用されます(例えば、サービスデリバリーの予約やクロスコネクトのリクエストなど)。設計上、これらの顧客サービスポータルには個人や企業の重要なデータは含まれていません。 この点については断言することができます。当社の顧客サービスポータルで盗まれたとされるユーザー認証情報は、当社のデータセンター運営にも、顧客のITシステムおよびデータに対してもリスクをもたらすものではありません。こうしたユーザー認証情報はすでに無効であり、かつ過去一定期間有効ではありませんでした。当社のデータセンターはすべて、完全に稼働可能で安全な状態を維持しています。 データと個人情報の保護が、STT GDCの大原則であることを重ねて強調します。私たちは、今日のデジタル社会において進化し続ける脅威の動向を先取りするため、常に更新され続ける最新のセキュリティアーキテクチャーによる、強固な対策を導入しています。 誠実さと透明性に基づいた行動は、私たちにとって重要です。STT GDCは、記事の公表に先立ち、ブルームバーグに以下の声明を伝えています。 STテレメディア・グローバル・データセンターズ(STT GDC)はシンガポールに本社を置くコロケーションサービスプロバイダーであり、シンガポール、英国、インド、タイ、韓国、インドネシア、日本、フィリピンにデータセンターのグローバルプラットフォームを展開しています。なおこの声明は、独立運営会社であるGDSホールディングス・リミテッド(NASDAQ:GDS)の見解を述べたものではありません。 データと個人情報の保護は、STT GDCの大原則です。私たちは、今日のデジタル社会において進化し続ける脅威の動向を先取りするため、常に更新され続ける最新のセキュリティアーキテクチャーによる、強固なシステムを導入しています。 重要なのは、当社のコロケーション事業では顧客がすべてのIT機器を自前で運用しているという点です。当社のITシステムはいずれも、顧客のIT機器とはいかなる形でもインターフェース接続はしていません。顧客のIT運用は完全に分離されており、当社のITシステムは顧客のIT運用を閲覧したり、中断させたりすることはできません。 貴社報道の発端は、当社が2021年に受け取った脅威に関する報告に遡っているようです。2021年9月、当社のITシステムの1つのユーザー認証情報のリストと称したものが、ダークウェブを通じて流通していることを通告されました。私たちのチームは、直ちに内部調査を実施すると共に、外部のサイバーセキュリティプロバイダーに業務を委託するなどの対策を講じました。該当のITシステムに関する不正アクセスやデータ損失は確認されておらず、アプリケーションは現在も安全な状態を維持しています。問題のITシステムは、クラウド上でホスティングされている第三者アプリケーションである、カスタマーサービスのチケット発行ツールであり、当社の他の企業システムや重要なデータセンターインフラとは一切接続しておりません。 その後2023年1月には、当社のインドおよびタイ地域の顧客サービスポータルに対するさらなる脅威に関する通知を受け取りました。当社の担当チームはこれらの通知を精査しました。これまでの調査の結果、これらの顧客サービスポータルのいずれにもデータの損失や影響は発生しておりません。 つまり、当社のデータセンターとサービスはすべて、完全に稼働可能で安全な状態を維持しています。当社の顧客サービスポータルに対するサイバーセキュリティ上の脅威とされるものは、当社のデータセンターの運営に一切影響を及ぼしておりません。いずれにしても、当社の重要なインフラと付随する監視システムは、これらすべての顧客サービスアプリケーションから完全に分離されています。 なおブルームバーグの記事では、GDSホールディングス・リミテッド(NASDAQ:GDS)についても言及がありますが、これは当社が少数株主として出資している独立運営会社です。本稿はGDSの見解を代弁するものではありません。 メディアからのお問い合わせは下記にご連絡ください:corpcomms@sttelemediagdc.com