ニュース STテレメディア・グローバル・データセンターズ、シュナイダーエレクトリックおよびアイセオトープと提携し、概念実証を実施へ Apr 26, 2022 STT GDC シェアする Link copied! シンガポール:2022年4月26日 – 急成長を遂げる世界有数のデータセンター運営会社である、シンガポールに本社を置くSTテレメディア・グローバル・データセンターズ(STT GDC)は本日、エネルギーのDX分野および冷却管理分野においてそれぞれトップ企業であるシュナイダーエレクトリックおよびアイセオトープと提携し、シンガポールにおいて液浸冷却の概念実証実験(POC)を共同で実施すると発表しました。POCは、この新たな技術を検証し、次世代におけるデータセンター建設の将来性に備え、電力と水の消費量を削減することを目的としています。 STテレメディア・グローバル・データセンターズのグループCTOであるダニエル・ポイントン氏は、「STT GDCは、持続可能なデータセンターフレームワークの一環として、資源消費を削減するための具体的な対策を講じている中、シュナイダーエレクトリックおよびアイセオトープとこのPOCで提携できることに期待を寄せています」と述べています。さらに、「液冷技術はもはやニッチな実装ではなく、今後規模が拡大されれば、データセンターがより高い電力密度を管理し、エネルギー消費を抑え、かつ運用の信頼性を維持することを可能にしてくれる、近い将来の技術です。この素晴らしい技術について、シュナイダーエレクトリック、アイセオトープ両社と協力して取り組めることを楽しみにしています」と付け加えました。 このPOCでは、冷却のスペシャリストであるアイセオトープの、誘電性液体を伝熱媒体として使用するシャーシレベルの精密液浸技術を利用します。アイセオトープが使用する液体は、接触しても安全で、非導電、無毒、不燃、そしてオゾン層を破壊しません。空気の代わりに誘電性液体を冷却媒体として使用することで、熱伝導性が高くなり効率が向上します。さらに、将来的には全液浸冷却方式のデータセンターが実現する可能性があり、この技術によって、チラーやコンピュータールーム空調(CRAC)ユニットなど、冷却エコシステムにおいてエネルギーを大量に消費する従来の機器に対する依存度も下がることが期待されます。 アイセオトープの最高経営責任者であるデビッド・クレイグ氏は、次のように述べています。「当社のシャーシレベルの精密液浸冷却の性能を、STT GDCおよびその顧客の皆様と共有できることを嬉しく思います。私たちは協力して、ネットゼロを目指す企業に、水やエネルギー、スペースなどの使用量を大きく削減する画期的な液冷ソリューションを展開していきます」。 「私たちは、STT GDCがより持続可能な企業を目指す取り組みを支援できることを楽しみにしており、当社のお客様やパートナーと共に、今後も気候変動の抑制に重要な役割を果たしていきます」と、シュナイダーエレクトリックのシンガポール、マレーシア&ブルネイ地域セキュアパワービジネス担当副社長のマイケル・クルニアワン・イスカンダル氏は述べています。「シュナイダーエレクトリックには、AIや機械学習など最先端技術を活用した、クラス最高の動的冷却最適化ソリューションを用いて、データセンター事業者を支援してきた確かな実績があります。これまで一貫して持続可能性を支持してきた、ポジティブな影響を与える企業として、またグリーン・イノベーションの先駆者として、当社の知見とSTT GDCの意欲を融合させることは自然な流れでした」と同氏は付け加えています。 この分野で最も急成長を遂げているオペレーターの1社として、STT GDCは限界を突破し、業界のイノベーションを牽引するというコミットメントを持ち続けています。STT GDCのこの取り組みは、国連の持続可能な開発目標(UNSDG)に定められた目標と枠組みに沿ったもので、正式な関与プロセス、長期的な価値創出という確立されたコンセプト、課題の認識、データセンター分野特有の状況への適応などに基づいて策定された、環境・社会・ガバナンス(ESG)戦略の公表を受けたものです。ここには、2030年までにカーボンニュートラルなデータセンター運営を実現するという、グループ全体のコミットメントも含まれています。今日、私たちはさまざまな国で事業を展開していますが、STT GDCのグループ全体で見ると、電力消費量の43%はすでに、ゼロカーボンの再生可能エネルギー源を利用しています。 STテレメディア・グローバル・データセンターズについて シンガポールに本社を置くSTテレメディア・グローバル・データセンターズは、最も急速に成長を遂げている有数のデータセンタープロバイダーです。シンガポール、英国、インド、中国、タイ、韓国、インドネシア、日本、フィリピンなど、世界の主要なビジネス市場に140以上のデータセンターを展開するSTT GDCは、このグローバルなプラットフォームを活かし、お客様の現在および将来のコロケーションニーズに最も適した、クラス最高の拡張性と柔軟性を備えたデータセンターソリューション、接続サービス、サポートサービスを提供しています。詳細はウェブサイトをご覧ください:sttelemediagdc.com シュナイダーエレクトリックについて シュナイダーの目的は、すべての人がエネルギーと資源を最大限に活用できるようにすることであり、すべての人のための進歩と持続可能性の架け橋となることです。私たちはこれを「Life Is ON」と表現しています。私たちの使命は、持続可能性と効率性を実現するデジタルパートナーになることです。世界をリードするプロセスとエネルギー技術を統合し、エンドポイントとクラウドを接続する製品、制御機器、ソフトウェア、サービスをライフサイクル全体を通して提供することでデジタルトランスフォーメーションを推進し、住宅、ビル、データセンター、インフラストラクチャー、各種産業のための統合企業管理を実現します。私たちは、最もローカルなグローバル企業です。私たちは、社会にとって意義深い目的を持ち、多様な意見を取り入れ自ら行動するという価値観を持って、オープンスタンダードとパートナーシップエコシステムの拡大に尽力します。 アイセオトープについて アイセオトープのシャーシレベルの精密液浸冷却ソリューションは、ハイパースケールからエクストリームエッジまで、あらゆる使用例でITスタック全体を冷却するように設計されています。アイセオトープの高精度液浸冷却ソリューションは、ITEの1キロワット当たり最大96%の水削減、最大40%の電力削減、最大40%の二酸化炭素排出量削減、最大84%の冷却コスト削減、最大40%のコスト削減を実現し、データセンターの設計、構築、運用を大きく変える画期的なものとなります。シャーシレベルで100%密閉された同社の液体冷却ソリューションは、極めて高い冷却性能を発揮しつつ、重要なIT機器を周辺環境や大気から隔離して保護します。業界標準のフォームファクタにより、あらゆる場所でメンテナンスや活線挿抜が簡単にでき、面倒な作業も不要で、重い機材を持ち上げる必要もありません。1台から多数台まで真にスケーラブルなアイセオトープのソリューションは、シュナイダー、レノボ、HPEやアヴネットによって検証済で、世界最大級のハイパースケーラー、コロケーターや企業に画期的な利益をもたらしています。www.iceotope.com