ニュース

STT GDCタイとBグリム・パワー、タイにおける電力競争力強化と低炭素エネルギーソリューションの探究に関する覚書を締結

Dec 04, 2023
author logo
STT GDC
シェアする
Link copied!

バンコク(タイ):2023年11月30日 - タイにおけるデジタルインフラ・プロバイダー最大手STテレメディア・グローバル・データセンターズ(タイ)(STT GDCタイ)は、タイの産業用発電事業者大手であるBグリム・パワーPLC(Bグリム・パワー)と、データセンター業界向けの低炭素エネルギー発電ソリューションの研究、設計、共同開発に関する戦略的覚書(MOU)を締結しました。

 

この協業は、両社の総力を活用することで、責任あるエネルギー利用を進め、代替的なエネルギーを探求することを目的としています。また、可能な限り再生可能エネルギーや低炭素エネルギー源を導入することにも重点を置いています。データセンターの運営コストで最大の比重を占める、高い電力消費という大きな課題に取り組むことで、タイがデジタルインフラの競争力を高め、東南アジアにおける有力なデータセンター・ハブとしての地位を固められる可能性を秘めています。

 

国際エネルギー機関(IEA)のデータによると、2022年に世界のデータセンターで消費された電力量は240〜340テラワット時にも上ったといいます。これは、2020年と2021年のハイパースケールデータセンターのエネルギー需要がそれぞれ76.23テラワット時と86.58テラワット時増加したというスタティスタ社のデータとも一致しています。これは、主としてクラウド・コンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)の需要増によるデジタルインフラの電動化の傾向を反映しています。

 

ARR_1174

サパラット・シヴァペチラナート・シンガラ・ナ・アユタヤ氏(STT GDCタイCEO)とハラルド・リンク博士(Bグリム・パワーPLC社長)。タイにおける電力競争力強化と低炭素エネルギーソリューションの探求に関する覚書の調印式にて

 

STテレメディア・グローバル・データセンターズ(タイ)の最高経営責任者であるサパラット・シヴァペチラナート・シンガラ・ナ・アユタヤ氏は「電気はデジタル時代の生命線です」と述べています。「Bグリム・パワーとの協業を通じて、データセンター業界が直面する課題に取り組むだけでなく、タイのデジタル経済、とりわけエネルギー需要の高いビジネス向けの新たなチャンスに火をつけることを目指しています。タイの戦略的な地理的優位性と来るべき国際的な接続性は、デジタル成長を加速させる可能性を秘めています。今回の提携は、域内でのタイのデータセンター産業の電力競争力を向上させ、また、タイにおけるAIやコンテンツ・プラットフォーム導入への態勢整備を促すものでもあります。このプロジェクトの成功は、この国に大きな資金投資を呼び込む可能性を秘めており、持続可能性と競争力を獲得するために極めて重要な要素となります」。

 

「STT GDCタイは、データセンターのエネルギー効率を最適化するため、最先端技術の活用に努めています。これは環境へ配慮にも大きく焦点を当てたもので、2030年までにカーボンニュートラルなデータセンター運営を実現するというグループの目標に完璧に合致するものです」と付け加えました。

 

Bグリム・パワー社長のハラルド・リンク博士は、次のように述べています:「私たちは、当社の主要戦略グリーン・リープ-グローバル&グリーンに沿って、持続可能なエネルギー・ソリューションのリーディング・プロバイダーになることを目指しており、2030年までの10,000メガワット達成と、2050年までのネット・ゼロ・エミッション達成を目標としています。データセンター向けにエネルギー効率の高いソリューションを模索するSTT GDCタイとの協力体制は、当社の持続可能性目標を強化・支援すると同時に、タイの経済的・環境的な意欲を後押しする重要な一歩となります。この提携は、エネルギー効率の高い先進的なソリューションによって、持続可能なデジタル・ゲートウェイとしてのデジタルインフラを発展させるという同じ志を持つ2つの業界のリーダーを結びつけるものです。」

 

「私たちは、STT GDCタイと緊密に協力し、戦略的に配置された発電所の開発段階からの設計など、エネルギーソリューションの開発を研究・調査することで、タイのデジタルインフラの成長を支え、この国を地域のデータセンターハブへと押し上げていきます。これは、多額の投資を促し、国の将来のためにエコで信頼性の高いエネルギーを拡大することを約束するものです」とも述べました。

 

STT GDCタイとBグリム・パワーという業界の巨人2社の提携は、タイにおけるデータセンターのエネルギー効率の改革に向けた大きな一歩となります。この一歩は、エネルギー需要の高い分野で持続可能で効率的なエネルギー・ソリューションを開拓するという、この業界のリーダー2社の貢献を示すだけでなく、タイを革新的なデジタルインフラと持続可能なエネルギーの実践における域内の先駆者として押し上げていく可能性を示すものでもあります。

 

STテレメディア・グローバル・データセンターズ(タイ)について

急成長を遂げる有数のデータセンタープロバイダーであるSTテレメディア・グローバル・データセンターズ(STT GDC)は、世界がつながるためのデジタルエコシステムの要となるグローバルプラットフォームを提供しています。持続可能なデジタル化の未来を支えるSTT GDCタイは、バンコク中心部の戦略的エリアに位置する、キャリアニュートラルなデータセンターを中心に、クラス最高の拡張性と柔軟性を備えたソリューションを提供しています。

 

STT GDCタイは、タイの大手総合不動産プロバイダーであるフレイザーズ・プロパティ・リミテッド(FPL)とSTテレメディア・グローバル・データセンターズ(STT GDC)の合弁会社です。詳細はウェブサイトをご覧ください:https://www.sttelemediagdc.com/th-en/

 

Bグリム・パワーPLCについて

Bグリム・パワーPLCは、「思いやりを持ってビジネスを行う」という哲学に根ざした145年以上の歴史を持つBグリムの子会社で、タイにおける優れた民間発電会社として知られています。グループの初の発電プロジェクトであるアマタ・Bグリム・パワー1は1998年に稼働が開始され、その後、計61の発電所、総発電能力3,830メガワットを抱えるまでに拡大しました。

 

「思いやりを持って世界に力を与える」というビジョンを掲げ、Bグリム・パワーは再生可能エネルギーの活用と環境保護活動に力を注いでいます。持続可能な社会の実現を推進し、東南アジアのハブとしてタイの競争力を高めながら、ビジネスと社会の調和に尽力しています。

 

メディアからのお問い合わせは下記にご連絡ください

コーポレート・コミュニケーション・チーム

STT GDCタイ

marketing@sttelemediagdc.co.th 

 

注目のニュース